平成17年熊本スペイン協会が主催する、玉名のキリシタン遺跡を探訪する旅に、私も参加した。玉名市博物館こころピアで村上晶子さんから、初めて高瀬のキリシタンの事跡を聞いた。日本では、資料が一切残っていないのに、どうしてこんなに詳しく宣教師や高瀬のことが、分かるのか、不思議に思った。それは当時日本に渡来した宣教師達が克明に自分達の行動や、地域の事情をヴァチカンに報告していたのが、今も完全に保管されていたのである。すばらしい事だと感心すると同時に、私の関心を引いたのが、日本で最初に死亡したポルトガルの宣教師が高瀬で亡くなっていた事である。
 話題は変わるが、明治4年4月16日、玉名市石貫うつろぎ谷で行われた、「日本最後の仇討」のことが平成19年3月4日、KAB朝日放送から、「公認された日本最後の仇討」としてテレビ放映された。これは平成2年、現地に玉名の有志で「日本最後仇討の地」碑を建立した事をもとに制作されたものである。
それで、今度は「日本で最初の宣教師終焉の地碑」の建立はどうだろうかと夢に描いてみた。しかし地元の有識者と協議する中で、スペイン人宣教師「トーレス生誕500年、高瀬宣教師渡来記念碑」の名称が良いのではないか、と云うことに,次第に固まってきている
 生まれ育つた古里の、16世紀頃の遠い昔の事跡を掘り起こして、記念碑を建立し、市民に紹介すると共に、この事跡を英語とスペイン語で世界に発信してはと思っている。また、私のホームページに掲載している、画集「長崎と天草の教会を世界遺産に」も、英語で世界に発信したい。私の夢である。
近く碑建立の会も発足すると思うので、宜しくご協力をお願い申し上げる次第です。

(熊本大学講師椎名浩, 玉名博物館村上晶子氏のご教示をいただいだ。英訳は天水中学ベンジャミン、作本亜子氏に依頼) 
おかだまさじ  高瀬宣教師渡来記念碑設立準備会 事務局長   

 
まちかど教養講座【高瀬夜噺】
日時/2008年1月25日 19:00〜
高瀬蔵イベントホールにて
話題/高瀬の南蛮人の足跡
話し/岡田正二
高瀬に纏わる西洋を中心とした大航海時代を語る。



 
「生誕500年」高瀬にやって来たスペイン人コスメ・デ・トーレスの記念碑を造ろう